W FUSION 2000 11.23 代々木
日頃からお世話になってる某氏のお陰で全女の試合を久々に観戦してきました!
会場の代々木競技場第二体育館は JR 山の手線原宿駅下車、徒歩10分くらいの所にあります。
試合開始の二時間前程に原宿へ降りて
じゃんがらラーメンを並んで食べたり、竹下通りをぶらつき
クレープを食べたり、連れの人がナマ写真屋に入って写真を物色してるのを待ったり(^^;
若者(子供)の街を満喫。
自分も若い方と思ってますが、最近は・・・年下の学生とかに接する機会が有ると
若い力が羨ましいと言うか、面倒くさいと言うか〜圧倒されますね。
同じ日に隣の第一体育館ではグレイのライブが有り体育館への道程に凄い人混みが出来てました。
凄い!これが全部全女に?と・・・思う訳も無く(^^;
開演時間ぎりぎりに会場入りしたら案の定、未だ始まっておらず(^^;
標準的に約20分遅れでセレモニーが始まる。
全女の選手が前川を除いて入場。他、今回参加するアマレス2選手も入場。
現 WWWA シングル王者の伊藤がマイクで締める。
その後にフジ TV の撮りが入って司会の勝又氏
しおのさん、パイレーツといつもの面々が今回の展望などを雑談。
で、キッスの世界が歌を二曲、リングで披露!
最初の曲。爆爆キッスでしたっけ(^^;
あれは合いの手とかコールとか解るんですけど、二曲目のお台場で初披露した曲は(題名忘れ)
客がいまいち戸惑ってるのと早く試合が見たい人も居て少し静かでした。
以上のイベントが終わってようやっと試合開始です。既に試合開始時間 16:00 からは50分が過ぎてました・・・
第一試合
○藤井巳幸vs寺下ちえ×
(8分10秒 ラマヒストラル)
寺下は全女期待の新人!主立った技はドロップキックのみ。とクラシカルな新人女子レスラー。
身長もそんなに高くないんで素早く動く Jr. クラスの選手になるんでしょう。
新人ならではの失敗としてコーナーポストに昇ったのは良いが
思い切りが付かないのとバランスが悪くてふらふらしてる所を捕まるとかも披露した寺下。
藤井の受けも良かった事も有ったんですが結構、寺下が圧した展開も見られたし、気迫も十分。
何より気持ちが入ってる試合展開に声援も多かったですね(^^)
「藤井なら勝てるぞぉ〜」と藤井に取っては辛辣な野次も・・・
印象っての強いんですが後輩に対しては凄みを見せつけないと>藤井。
藤井のラマヒストラルは何回か失敗して不格好な形になり客から失笑も出るし
このままだとノアの志賀状態になりかねません。
第二試合
脇沢美穂vs春山香代子(JWP)の全日本シングル選手権でしたが
春山の負傷欠場が前日になって発表され、急遽
○脇沢美穂vs西尾美香×
(8分30秒 フライングボディプレス)
に変更。
西尾美香は 168cm66kg と最近の若手女子レスラーにしては大柄で均整の取れた身体でマスクも良いです。
デビュー戦は2000.9.30 vs 寺下ちえ戦で第一試合に出た寺下とは同期。こちらも期待?貴重な新人。
脇沢は選手権キャンセルの憂さを晴らすか?の如く
らくだ固めで西尾の動きを止めて四方の客にお披露目(^^)
その後は西尾の長い髪の毛を絞りながら首投げを繰り返したり
ロープにエスケープした西尾の手をシューズで踏んだりと若手に可愛がりをしてました。
いつも元気なわっきーですが、締める所は締めますね。
しかし・・・この試合後に脇沢は大変な事に(-_-)
ここまでは普通の前座試合。ここからアマレス選手も参加するエキジビジョンマッチが二戦入ります。
第三試合
エキジビジョンマッチ・アマレスルール5分2R
×西尾美香vs鈴木亜里(アマレス)○
(2R 2分38秒 フォール)
今大会のテーマ。アマとプロの融合が実現した試合。
アマレスのルール良く知らないんでこの試合がグレコローマンは?フリースタイルか?も解らず(^^;
一応、女子アマレスの普及の為も有るので試合をしながら全日本女子レスリング連盟理事の方が
「今のはタックルを切ってバックを取ったからうん点」
「肩を90度曲げられたんでうん点」と解説が付いてました。
今日二試合目の西尾がアマレスタイツに着替え直して入場。
先輩と試合してすぐに衣装替えしてアマレスの試合をさせるなんて流石!全女(^^;
西尾もエキジビジョンでもプロデビューした身としては
幾ら不利でも客前で負ける訳にはいかない筈・・・が
やはり餅は餅屋との言葉通りに終始鈴木に身体をコントロールされる。
アマレスの選手は見てると相手からテイクダウンを取るのが巧いのと
相手を寝かせてからのグラウンドでのコントロールが巧い!
西尾も負けじにタックルを潰して相手のバックを取ったり
と攻防してたんですが30秒か?それくらいフォールで固められて一本負け。
試合後には今後のアマとプロの協力体制と西尾美香が全日本女子アマレスの大会へ全女代表として出場する事が発表。
まだ、デビュー間もない西尾は恥を今の内にかいてそれを肥やしに懐の深い選手に成長して欲しいですね。
第四試合<
エキジビジョンマッチ・プロアマ折衷ルール5分1R
プロ選手の打撃・間接技は無し、アマ選手のタックルは試合開始3分まで厳禁。
勝敗は3カウントのみで判定。
ロープエスケープ、ブレイクしてのスタンドからの試合再開等は
レフリーの裁量に任せるとアバウトな異種格闘技な臭いのするルール
アマレス選手は山本聖子
1999,2000 年世界選手権二階級制覇
と解っていて全女からは誰が出るのか?
入場テーマでお知らせします。との事で直前まで解りませんした。
で、入場テーマは・・・「かも〜ん!わっき〜・・・」と脇沢美穂vs山本聖子に決定!
脇沢は西尾と同じく今日二試合目。
アマレスタイツには着替えず、前の試合のコスチュームに T シャツを着た姿で試合に望む。
わっきー初の異種格闘技戦?
緊張した空気の中で馴れないアマレス選手との試合で調子の掴めない脇沢。
山本の方は馴れた感じで余裕しゃくしゃく
脇沢を寝かせたら終始上になって身体をコントロールし、なんとかフォールを取らせないようにのけぞるだけしか出来ない脇沢。
両肩が付いてしまいブリッジで返すもレフリーの早いカウントでついに試合が終わり・・・
×脇沢vs山本○(3分51秒 体固め)
笑顔で勝利コールを受けるもそそくさと着替える山本とは対象的に暫く泣き崩れる脇沢(T_T)
余りも精神的ダメージが大きくその後にリング上で行われる予定だった
エキジビジョンマッチに参加した選手へのインタビューも受けずに控え室に直行。
リング上では西尾(全女)・山本・鈴木らが試合の感想などを述べてその後は休憩に
前の試合の西尾とは違い脇沢はプロとしてのプライドも
若手ながらも功績も有る訳でこの負けは相当大きいでしょう!
元々女子プロレスはあまりグラウンド重視な試合をしてないので仕方ないですが・・・
今回の負けを脇沢がどう捕らえるか?関心有ります。
休憩
第五試合
渡辺智子・×納見佳容vs○イーグル沢井・井上貴子
(11分28秒 フライングボディプレス)
格闘アテナに敵意をむき出しにしてる BJ のイーグルと貴子は
入場してすぐに実況席に行き会場をヒートさせる(^^)
試合開始前のボディチェックの際に襲いかかる気迫を見せた納見はやる気満々!
貴子のパンチ攻撃、低くて早いスープレックスにもめげずに
果敢に食いつく納見は何か見せてくれるか?と期待を煽り
重量級のイーグルからも回転エビであわやフォール?とまで粘る納見君。
しかし精細を欠いた渡辺が分断されたママ
重〜いイーグルのプレス二発で納見がピン取られる。
試合後は勢いに乗る BJ が言いたい放題(^^;
「アテナを BJ よりの放送をしろ!」
「私の (貴子曰く) 写真集メイクラブをお前が (勝又) 各番組に持っていって宣伝しろ」
イーグルは帰り際にリングサイドに居たフジ TV アナに絡んだり
もう一度アテナ実況席に出向いて念押ししたりと完全なヒールを演じてました。
場内は帰れコールの山(^^;
いや、本当にこの試合から場内が沸く沸く!
今の全女って全女生え抜き vs 外敵ヒールって構図が一番客の求めてるものみたいです。
第六試合
堀田祐美子・○豊田真奈美vs神取忍・×立野記代
(17分26秒ジャパニーズオーシャンサイクロンSPホールド)
このメンバーに一気にメジャー感が出てきます。
選手のテーマ曲で場内も沸いて良い雰囲気(^^)
LLPW 側のファンも前日の L-1 から引き続き居る様子。
堀田は前日の試合のダメージが残ってるようで左肘にテーピングとサポーターを付けてました。
#前日の L-1 で裏十字固めで神取破れる
タッグの絡みで面白いのはやっぱり豊田vs神取、堀田vs神取と神取絡むのものが多いですが
豊田vs立野も良かったです。二人が対戦したのは何年振り?
毎度試合が過熱すると豊田のエクストリームな跳び技が冴えますね〜
今回も代々木のスタンド席からアリーナへのダイブが見せ場の一つ。
その後場外戦は堀田vs神取の L-1 番外戦に変わりリングでは豊田vs立野に。
豊田が何度かのトライ後にジャパニーズオーシャンの形で持ち上げてそのままピン!
今日の神取はなんだか淡泊な感じでした。
昨日の今日だから仕方ないですけどね(^^;
アナウンスが流れて「次の金網マッチの用意として約30〜40分ほどの休憩を頂きます」
え〜!(-_-)
段取り悪すぎ・・・仕方ないのでロビーをうろつくと写真集を積んだ長椅子で井上貴子がサイン会を実施。
\3000 強と高めの料金設定・・・
全女の売店では能見が売り子になり売り上げ Up を狙う(^^;
カメラ小僧らは写真取りまくり!!ちょっと羨ましかったです。私も高いカメラさえ有れば・・・
第七試合
金網6人デスマッチ
#勝敗はチーム全員が金網からのエスケープが条件。
伊藤薫・中西百重・高橋奈苗vs三田英津子・下田美馬・前川久美子
まずはラスカチョと前川がパイプ椅子、鎖、竹刀を持って入場。
みんなブーイングで迎えて前川もすっかりヒール。
一方で WWWA 王者トリオが入場すると会場が沸く沸く(^^)
更に六人全員が金網に入るも〜割れんばかりの声援!
9:1で伊藤・中西・高橋への声援が多かったです。
これは最後まで変わらず・・・やっぱり正規軍でチャンピオンだし全女の興行だから仕方ないでしょう(^^;
試合展開は正にエクストリーム!!
まず凶器攻撃で優勢に立ったラスカチョと前川らが金網に中西・高橋を叩き付ける!
その内に高橋の顔面から血がどば〜っと出て・・・も〜目茶目茶に(^^;
途中、中西・高橋らが金網からのエスケープし
伊藤が孤立してしまいラスカチョと前川にリンチを受ける事になり伊藤を椅子に座らせて鎖で縛りつけて
トップロープからのミサイルキックを食らう羽目に。
それから下田がエスケープ。そして金網を再度昇って中西がリングイン。
伊藤・中西vs三田・前川になりここからは全女正規軍が優勢に
金網頂上から伊藤がフットスタンプを三田に落とせば
中西は同じく金網頂上から前川へムーンサルトプレスの金網ダイブ二重奏!!
えっちゃん、暫くの間うずくまって動けませんでした(=_=)
その後、中西は金網を縦横無尽に昇りエスケープしようとする三田と前川らを迎撃。
終盤には金網の中に伊藤vs前川だけになり伊藤のラリアットで攻勢。
しかし金網外から下田が鎖を伊藤に巻き付けて動きを止めて前川が踵落とし連発!形勢逆転!
ダウンしてる伊藤を後目に前川が金網を昇り中西は下田に押さえられ、高橋は動けず・・・
前川が金網頂上に到達しようとする時に花道から凄い速さで動く人影が!
試合を終えた渡辺がなんと花道から飛び出してみるみる間に金網を昇り切り
金網頂上に居る前川の前に立ちはだかり頂上でラリアット迎撃!!
前川はリングに墜落!
WWF チックな展開に感激してると伊藤が金網頂上から前川にフットスタンプ!!
で、伊藤がそのままエスケープして WWWA 王者トリオの勝利。
○伊藤・中西・高橋vs三田・下田・前川×
(22分12秒 全女側全員のエスケープ)
金網内に戻って伊藤らがマイクでアピール「これが WWWA 王者の実力だぁ!」会場はスタンディングの大騒ぎ。
私はラスカチョ応援してたんでがっかりです(-_-)
思ったのは今のエースは伊藤になったんだなぁ〜とあんなに伊藤らが会場を引っ張れたのは予想外でした。
今回のメインは伊藤・前川・渡辺らの世代が締めていたのも印象的。
兎に角この大会はハードコアケージマッチとアマレスとの異種格闘技戦が大きなポイントをしめてました。
大変面白かったです(^^)