\500という脅威の低価格と地場産業育成の大義名分を背負いK-DOJOの興行を見てきました。
そのレポになります。

K-DOJOは4/20ディファ有明で旗揚げ戦を行ったばかりで今回は毎週繰り返される予定の\500興行の初日です。
初モノ好きも相まってコリャ観戦しに行かないと、と思いチャリンコで千葉郊外へ
外からは工場にしか見えないK-DOJOに開始3分前程に到着。

前回の道場公開日と違い入り口はTAKAみちのくのイメージカラーでもある団体を象徴する色
青色で塗られた当日券売り場が新設されていました。
#前回の時はシャッターを半分空けた入り口の横に長机が置かれていただけ

そこで\500を払い(この値段でプロレスが観れるのは嬉しい)チケットを受け取り
「粗品です。」と半分に切られた封筒を受け取り
目新しくなった入り口から道場の中に入ると練習生らしい(スタッフ?)から
アンケート用紙を貰い更に「宜しければどうぞ」と紙コップに入った麦茶を貰いました。

活き活き塾のフリードリンクに対抗??<んなぁ訳ない(^^;

会場に入って驚いたのは人の少なさ・・・・では無く
前回の道場公開マッチで見た内装から様変わりしていた道場内のレイアウトです。
仮設だったオーロラビジョンは枠組に鉄骨が付いてWWFのRAWで使われるタイタントロン風にグレードUp
その下がステージ風になっており、そこからリングへ向かう花道も新設され花道に沿った両脇に大型TVが設置。
計三台のビジョンがついてます。

更にリングを囲む4本の支柱も新設。
その支柱の上にはソレゾレ照明が設置されていてイベントの進行に合わせて付いたり消えたりする懲り方
ステージ側の暗幕だった部分もK-DOJOのイメージカラー青で塗られていて前の時との違い振りに驚きました。
ま、それ以外の見える部分は工場の中に居るみたいなんですけどね(^^;

・・・にしても観客が少ない。
ざっと数えて27,8名の観客で(私服スタッフの人が数人混じっていたかも?)
プロレス記者の方、カメラマンの人も誰も来てませんでした(- -;
独りハディカムで撮影していたお姉さんが居たのですがGAORAスタッフでしょう。

えー簡単に各キャラクターを私の判ってる範囲の知識で解説します。
●女性リングアナ:煽りキャラと進行キャラの切り替わりが唐突な人
○男性リングアナ:千葉界隈にお勤めのホストかと思ってたら実は(^^;
●お船ちゃん:女子レスラー、ピンク色のセーラーとルーズソックスがコスチューム
ドスJr.のような覆面を被って升。髪型はナナチャンチン風

○DJニラ:ヒールキャラ、劇弱い。旗揚げ戦でお船ちゃんとの抗争が開始されたらしい
ちなみにDJの読み方は「ディージェイ」では無く「デビルジョーカー」の略です。
●アップルみゆき:女子レスラー、DJニラと組んでお船ちゃんを虐めてるらしい
○X:1号、2号、3号と同じマスクをつけてるのが三人居ます。軍団なのかは不明

●真霜拳號:黒い袴と黒帯びがコスチューム、鋭いキックが武器の本格派
○ジョー青山:身長があるものの、お腹が出てる田上明体型のヘビー級の選手
●筑前りょう太:体つきは1番レスラーらしかった。ヘビー級の選手
○PSYCHO:怪奇派キャラ、ガリガリの体型。右腕を胸に当てながら行進するのがマイムーヴらしいです。
●MIYAWAKI:旗揚げ戦でメインを務めた男。Topヒールらしい?

こんなものでしょうか?他、Hi69、ヤスウラノ、柏大五郎なども出ましたが省略

6:30が過ぎたので女性リングアナがリングに上がり挨拶
「おこし頂いてありがとうございます」とか言ってたのが、いきなりキャラチェンジし
「いいか〜お前等〜今日は旗揚げ戦より人数が少ないけどな〜」と煽りキャラにモードチェンジ(^^;
少ない観客に煽りを入れるもヤハリ人数の少ない哀しさ・・・反応薄いです。この低調振りが最後まで続きます・・・

しかし、この女性リングアナのキャラ設定・・・モードチェンジが唐突過ぎるから
見てるこっちが恥ずかしくてついていけないというかリズム的に乗れないのが難点です。改善する価値はアリ


第一試合
○石坂鉄平(5分38秒 熱血アームロック)松本だいすけ●

選手入場時に全員に映像と音楽が付くのは流石WWF仕込みといった処で
試合もそれに準じたアメプロスタイルが根底に流れていてWWFをCSで見慣れている私には違和感がアリマセン
むしろ、好みなスタイルに変わってるから馴れとは恐ろしいモノだと

この第1試合も大技は少なくグラウンドからの腕の取り合い、パンチの打ち合い、チョップ合戦で繋ぎ
偶に出るショルダースルーやボディスラムが大技の部類に入ります。

これはDOJO生に共通しているポリシーのようなものらしく最初から最後まで小技で繋ぎ
大技を極力使わない仕様に(出しても最後の決めるポイントのみ)なっています。
もうひとつ、共通してるのは日本のスタイルからするとオーバー過ぎる程の受身を取る事です。

個人的に激しく受身と取る選手、壮絶に散る受身が好みなのでこのK-DOJOスタイルは私にとって心地いい(^^)

最後は石坂がブロックバスターで相手を倒しておいてアームロックを極めて終了。


第二試合
○お船ちゃん(0分16秒 フロントネックロック)DJニラ●

ここで男性リングアナ登場。
をを!!この人は道場開きのエキジビジョンマッチで客席側に座ってた人だ!!
千葉界隈勤務のホストだと思ってた人だ・・・リングアナだったのか(^^;
誤解してました・・・

先にDJニラが入場。街を歩いてる兄ちゃんとしか表現できません
リングサイドの周りをグルリと回ったので私は思わずハイタッチしてしまいました。
#後の進行によりヒールキャラだと知り、ブーイングした方が良かったのかな?と、ちょい悩みました

DJニラがマイクを持ち「デストロ〜〜ォド!!」とお決まりのフレーズらしきモノを叫び
旗揚げ戦での云々を語りだした後(旗揚げ戦は観てないから経緯がどういったものか判らず)仲間を呼び入れる際に
「エロイムエッサイム〜エロイムエッサイム〜」とDJニラが呪文を唱え出したので
怪奇派レスラーのヒール軍団でも登場すんのかな?と思ってたら・・・

ビジョンが切り替り、林檎を片手にニコッと笑ってる可愛い女子レスラー(^^)
リンゴのマークを胸に付けた明るめでライトなコスチュームを着ている
団体が団体ならアイドルレスラー扱いされそうな可愛いキャラクターが写ってます。

両手を前に出して林檎を差し出す形で「アップルみゆき!産地直送〜〜」とか萌えるVTRを見せられ
一気にファンになってしまいました(^^)
アップルみゆき登場。

う〜ん・・・もろベビーフェイス面した彼女がヒールキャラのDJニラと同じ
ユニットなんだと違和感を憶えましたが・・・そんな考えが吹っ飛ぶタイミングでお船ちゃんが登場。
コスの可愛らしさ(女子高生ルック)に目を奪われる(^^;

お船ちゃんはリングサイドを回り、ステージ正面に座ってる客へ
入場時に持っていた花を一輪プレゼントするとリングイン。
#このサービスイイ!!

お船ちゃんとDJニラは旗揚げ戦から抗争が始まってるらしく早速試合開始。
ゴングが鳴ったと同時にリング中央でお船ちゃんが
がっちりフロントネックロックに捕らえてDJニラは高速タップ(^^;
って・・・オイ!女子相手に秒殺されんなよ>DJニラ!!!お前ヒール違うんか?と

仲間のアップルみゆきがリングに掛けよってDJニラを介抱
で、アップルがお船ちゃんに因縁を付けて乱闘になると又もやゴングが鳴り
「只今から特別試合お船vsDJニラ&アップルみゆきの開始となります」とアップルの介入により突如
特別試合(ハンディ戦 2vs1)が始まりました。
#アメプロちっくだ(^^)

アップルみゆきの攻勢にタジタジのお船ちゃん・・・勢い良くロープに振られて防戦一方でピンチです。
このままでは不味い・・・と思ってると試合中なのにビジョンに
PSYCHOのVTRが流れテーマ曲も場内に鳴り響き、動揺するアップル

ステージ側、関係者口からPSYCHOが腕を振りながら(グッドリッジ風)無表情に行進(((^^;

アップルがそれに気を取られてる隙にお船ちゃんがジャンピングスタナーのような技をDJニラに掛け
又してもDJニラは轟沈・・・お船ちゃん2連勝!!!


特別試合:○お船(1分39秒 お船CHANカッターから片エビ固め)DJニラ●&アップルみゆき


お船ちゃん「お船ちゃんを虐めるとこうなるんだから」とマイクで挑発し
勝利のアピールとしてピョンピョン跳ねまくるお船ちゃん可愛い(^^)

二度もフォールを取られたDJニラはフラフラに成りながらアップルみゆきに抱えられて撤収。
にしてもDJニラ弱すぎる(- -;
#けど、見事なやられっぷりを見て好きになりました。

この第2試合はDJニラの豪快なヤラレっぷり
お船ちゃんのテンポのイイ爽快な動き
アップルみゆきの萌えVTRと、この三点が揃ったこの日のMVPマッチだと思い升(*^o^*)


第三試合
○真霜拳號(6分52秒 真剣からKO)X2号●

真霜は渋いキャラなのでジワジワと人気が出てきそうです。
X2号は真霜の腕を集中的に攻撃して防戦一方の展開に偶に繰り出す膝蹴りなどでペースを戻そうとするも
中々波に乗らないようで・・・真霜不調??

しかし、最後は振り向き様に変則的なハイキックを決めてX2号を蹴撃KO
#スイートチン風味

X2号はリングに倒れ込んだママ動かない・・・大丈夫か?と少し心配するほどの壮絶KO撃でした。
セコンドに居る若手とレフリーに転がされてX2号は撤収・・・
ま、レスラーだし多分大丈夫なんだろう?と(^^;

勝った真霜も攻められ続けた腕が痛そうでした。こちらも心配


ここで休憩10分入り升。
そうか・・・やっぱりここでも休憩が・・・イベントの総時間数も短いし(大体1時間位)
ここはノンストップでばばっと終らせる方が気持ちイイんだけどもと個人的に思う処 です。

話はそれますが、何故に休憩を挟むのか?
トイレタイム、タバコ休憩などお客側の事を配慮しての事でしょうが
要するに休憩時間の間に「売店でお前等何か買えと」団体側のごり押しな訳ですね
恒例になってるので仕方ないんですけどチト納得いかないものがあります(^^;

このK-DOJOも他の団体の例に漏れず、会場内に売店スペースが取られていて
#とっても長机を置いてTシャツやパンフを売ってるような簡易的なモノ

そこで最初、チケットを持って席に着く時にパンフでも買おうかな?と思って売店を除いたんですが
パンフ代\1000なんです。う・・・\1000か(^^;
と、躊躇ってしまいました。

\500という値段に釣られて観に来た人間がそのチケット代よりも高い金を出してパンフを
買うか?と・・・鶏か卵か?の理論ではないですけど
ソコで\1000のパンフを買うと本末転倒になってしまうんですよね。その時の私の心理状態では
まー要は最近、財布の中身が寂しいので出費をなるたけケチってるだけなんですけど(^^;

そんな訳でご祝儀記念としてのパンフ購入は諦めました。
#毎週興行を行っているのでその内、買うかな?と・・・今日は辞めておこうとの考えで

このようなケチモード入ってる私は勿論Tシャツなんか目もくれません。
休憩中、それ以外でも金を落とさない私はあまり美味しい客ではない事でしょう。話がソレ過ぎたので戻して・・・

休憩中は第二試合で活躍したお船ちゃんのサイン会が開かれてました。
B5版のポートレートを\500で買うとお船ちゃんのサインがその場でサインしてくれる という
いわゆるサインを売る(買う)行為ですね(- -;

う〜ん・・・その行為自体、間違ったコンセプトに基づいて行われてるような気がするので
少し、反発心もアリ・・・けど、先ほどイイ試合をしたお船ちゃんのサインは欲しい ナーと
自分自身との葛藤の10分間を過ごしました。

気を紛らわせようと入り口で貰った粗品の封筒を開けるとTAKAとヤスウラノの生写真が入ってる
まーTAKAは代表ですから判るけど・・・ヤスウラノの写真貰ってもねぇ(((^^;

私の座ってる位置がリングを挟んで丁度売店の向かいになってる反対側で
お船ちゃんが暇そうにしてる姿が痛々しかったです(- -;
後半、親に引率されて観戦に来た兄弟二人(推定:小学生低学年)がサインを貰いに行っていたので少し救われ・・・


プロレス会場で選手が居るのに関わらずに閑散とした売店というのは痛い光景です(インディ団体だとありがち)
地方興行ではよく有る光景ですが、サイン会を開いているのに誰も寄り付かないのは哀しいですから

休憩時間も終ったところでVTR付きのテーマ曲に乗り
K-DOJOのTopヒール(なのかな?自信無し。ま、仮定という事で)MIYAWAKIが登場。
「旗揚げ戦よりも客がすくねえ〜な〜」とOPのリングアナと同じ台詞(^^;
で、旗揚げ戦では折角メインを飾ったのに美味しい処を取った奴がいる〜とかなんとか
愚痴ってまして・・・旗揚げ戦を観てない私には判らずヽ(´ー`)ノ

この手の連続劇はDDTでも大阪プロレスでも闘龍門でも行われてますがストーリーをフォロー出来ないと
中々盛り上がれません。
これが続きモノの難しい処で更に言うとK-DOJOはキャラクターの認知度が低いから選手が出てきても
誰だろ?どんな特徴のある選手だ?との手探り状態の雰囲気が場内を支配してました。


第四試合 Surround Force形式8人マッチ
試合形式解説
8人がそれぞれ4コーナー、二人ずつに分かれてシングルマッチを行い
試合進行は闘ってる選手が各コーナーで待機している選手を自由に選んでタッチ出来る
タッグマッチでも無く、バトルロイヤルでも無く、イルミネーションマッチでも無い
ややっこしいK-DOJO独自の試合形式です。

従来のイメージを重ねると全員と交代が可能なランバージャックデスマッチが近いやもしれません。

出場選手:Hi69、パブロマルケス、X1号、X3号、PSYCHO、サンボ大石、マイク・リーJr.、十島くにお

なにせ一挙に8名の選手がリング上がるので試合も何がなんだか(^^;
途中、8名全員が技に参加するルチャ風味の数珠繋ぎキャメルクラッチなども登場
#その際にPSYCHOだけは技に参加せず、数珠繋ぎの周りを行進するという自分のキャラ性を守り通してました。

8人の中で知ってる知ってる選手は全日本に参戦していたHi69だけ・・・
そのHI69も髪を短髪にして腕に刺青を入れイメチェンしてました<偽丸藤風

試合は途中からX1号か3号のどちらかのXがずーっとタッチ出来ずに捕まったまま、ボロボロにされ
弱い人はタッチ出来ないという結構、酷いルールだなぁと(^^;
フォールするにしてもリングで闘ってる当事者二人以外の6人からカットが入るという落ち着かない流れです。

最後の方は8人が入り乱れ、その内の独りPSYCHOが私の前に落ちて来て小さな会場ならでは臨場感も味わえました。
#K-DOJOはフェンスが無く最前列に居るとリングから転げ落ちた選手が足元に来るのでビビります

最後はXがHi69のムーンサルトプレスでフォール。試合結果を調べて始めてX3号なのかと判る(^^;
 ○Hi69(15分23秒 トランスレイブから片エビ固め)X3号●

試合が終った後も4人程の選手がリング下、私の目の前で睨み合ってるので緊迫感がありました。マジ怖かったです。


第五試合
○筑前りょう太&柏大五郎vsジョー青山&ヤスウラノ●
(10分55秒 エクスプロージョン)

筑前りょう太とジョー青山はどんな選手か知りませんでしたが柏とヤスがメインとは((((^^;
これでいいんか?と思いながらメインが始まると

ヘビー級である筑前に捕まったヤスが技を受け続ける展開が終始続いて
いかにも痛そうな顔で苦痛に耐えるヤスの受け方を暫く見続ける事に・・・
ヤスがやっとタッチするとジョー青山がパワー爆発といった感じで筑前と柏を蹴散らしますが
青山の体型が田上明なのでチト説得力に欠けるモノに(^^;

しかし筑前と青山は共にヘビー級の身体付きでチョップやパンチを打ち合う姿は重力感が有って良かったです。
それまで身体の小さい選手達の試合を見ていたからコントラストがついた結果かと

最後はヤスが筑前に捕まり「担ぐバイ!!」との声と共に筑前がアルゼンチンバックブリーカーを極め
ヤスは堪らずタップ。
#筑前は博多か?九州の出身なのかな??

全試合終了すると勝利者チームが売店でサイン会を開く事が出来るようで
この日は筑前りょう太と柏大五郎が座っていました。
私はアンケートを記入してソソクサと帰ろうとするも、他の客は未だアンケートを書いてるようで中々動かない・・・

狭い空間の中で少ない人数だと少し動くだけで目立つってしまう為
気が引けてしまい誰かが動くまで少し様子を見るも誰も動かず・・・皆も動きづらい みたい
なにせ、帰る際は売店を通らなくては成らずサインを買う(ポートレート付きなのでその料金\500)気もないのに
我先に動くのは少し気まずいな(- -; と
#売店に座ってるレスラーに対して

非常に申し訳なく思いながらも売店をチラリと見ながら横を通って(目のあった筑前と柏は辛そうな顔付きでした)
会場を出ようとすると、他の客も動きだしチラホラと撤収。

全体を通して\500は安すぎる内容で大変満足して岐路に着けましたが
何度も書いてあるように観客が極端に少ないから空気が重くそれが苦痛に(- -;
狭い空間でパッ見、認識できる範囲の客しかいないと
一種、異様な緊張感というか・・・見てるこちらが恐縮してしまうパラドクスに陥ってしまいます。

平日の夕方に千葉までプロレスを見に来る人は居ないものか?
付近の住人へのアナウンスが為されてイナイようなので千葉駅前とか、他、千葉市内で大々的なPRをして
人を引きずり込めば試合はシッカリしていて面白いから常連が付くと思うんですけどね・・・

折角、千葉に根付いた団体が出来たので盛り上がって欲しいです。
ヤッパリ、イベントの類はどれだけ人が集まってナンボのモノなので(^^;
それをシミジミ感じるK-DOJOの初の平日興行でございました。